長い長い中学受験、子どもの健康管理は重要です。特に育ち盛りの小学生は、日々摂取する栄養もしっかり考えてあげる必要があります。本来食事は全ての栄養素をバランス良く取ることが重要ですが、その中でも特に受験期にしっかり摂取させたい栄養素をピックアップして、各栄養素の働きや含まれる食材、そして調理例をご紹介します。栄養素の具体的な説明や食材は、各項目を参照してください。
1.脳の栄養は基本これだけ!【糖類】
全ての中枢である脳は、常日頃から多くのエネルギーを消費します。しかし、脳がエネルギーとして使用できるのはブドウ糖だけです。糖類には二糖類や多糖類という、ブドウ糖以外の仲間がいます。それぞれ吸収のされ方が異なっており、糖の摂り方で勉強の効率が変わります。
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2.ストレス抵抗と視力に関与!【ビタミンA】
ビタミンAが不足すると夜盲症という暗い所での視覚に支障が出る症状が出てしまいます。今ではネットを使った勉強法もあり、スマホの画面を見る機会も増えました。勉強中にも酷使する視細胞のために摂るべき栄養素です。
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3.脳への栄養供給に必須!【ビタミンB1】
糖類はいくつか種類があり、ブドウ糖以外の糖類は体内で代謝してブドウ糖まで分解し、利用することになります。その代謝に必要なのがビタミンB1です。糖類だけが脳のエネルギーになれるので、それを支えるビタミンB1は非常に重要です。
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4.脳からの命令伝達を正常に保つ【ビタミンB12】
葉酸と共に、血中のヘモグロビン生成に関与するため、貧血気味な方には必要な栄養素となります。貧血の回避以上に、脳からの命令である神経伝達を正常に保つ作用があるため、受験生にとても重要な栄養素です。
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5.エネルギー代謝に不可欠【パントテン酸】
糖質や脂質、タンパク質の代謝によるエネルギー産生に必要不可欠なパントテン酸は、体内のホルモンや免疫抗体の合成にも関わる栄養素です。不足するとホルモンバランスの崩れによる情緒不安定であったり、免疫の低下により病気にかかりやすくなったりすることがあるので、受験生の心身の調子を整えるのに重要な栄養素です。
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6.骨だけじゃなく神経の働きにも関わる【カルシウム】
主に骨の主要成分として知られているカルシウムですが、神経の働きや筋肉の運動にも重要な働きをしています。受験に耐えられる丈夫な体を作るためだけでなく、精神的なイライラを抑える作用もあるため、定期的に摂取させたい栄養素です。
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7.生体反応のすべての源【水】
栄養素とは異なりますが、水分は生体内の反応全てを支えています。しっかりと水分を摂ることで摂取した栄養素が体中を巡る事ができます。水分が不足すると脳の働きも鈍るので、水分はどんな時でもシッカリと摂らせるようにしましょう。
☆過剰摂取に注意!
どんな栄養素でも過剰摂取には注意が必要です。子どもにたくさん栄養を摂らせる目的でサプリメントを与える例がありますが、過剰に与えるのはお勧めできません。基本的にはバランスのとれた食事を3食与えることと、適度な間食で栄養を摂るようにしましょう。サプリメントは与えすぎると過剰摂取につながることがあります。栄養の過剰摂取の中には下痢や発熱等の体調不良や、腎臓結石が作られてしまうなど、体調不良に繋がってしまう可能性があります。
ある研究によると、サプリメントで摂取するよりも、食事で摂取したほうが栄養素を体に吸収しやすいという報告もあるようです。もともと自然な形で取り入れていた栄養素なので、そのままの形の方が人体も取り入れてくれやすいのかもしれませんね。
上記以外の栄養もバランスよく摂るようにしましょう