• 2023年2月27日
  • 2024年2月6日

【四年生・五年生・六年生】中学受験をする子供の春休みの過ごし方

【四年生・五年生・六年生】中学受験をする子供の春休みの過ごし方

中学受験に挑むのであれば、春休みを有効に活用し、積極的に学習を進めていきたいものです。この記事では中学受験をする子供の春休みの過ごし方を紹介します。

中学受験に向けて。新四年生の春休みの過ごし方

中学受験に向けて。新四年生の春休みの過ごし方

中学受験塾では小学三年生の二月から新四年生コースが始まります。中学受験に向けて動き出してすぐの春休み。いったいなにをするべきなのでしょうか。

新四年生の春期講習って?

大手塾の新四年生の春期講習について紹介します。

新四年生 SAPIXの春期講習

SAPIXの春期講習は、算数・国語・理科・社会の4科目です。

新四年生 早稲田アカデミーの春期講習

早稲田アカデミーの春期講習は4科目2科目の二種類です。

新四年生 四谷大塚の春期講習

四谷大塚では、算数・国語・理科・社会の4科目を一日一セットで進めていきます。

新四年生 四谷大塚の春期講習準備講座

算数・国語・理科・社会の4科目です。
四谷大塚の新学年コースは二月から開始していますが、遅れて四月から合流する家庭もあります。
そのため、二月・三月で学んだ内容の復習を目的とするのが春期講習準備講座です。

塾名科目数コマ数/日数
合計時間
料金
SAPIX
(春期講習)
4科目(60分×3コマ)×5日
900分(15時間)
29,150円(税込)
早稲田アカデミー
(春期講習)
4科目(60分+120分)×8日
1,440分(24時間)
塾生:37,500円(税込)
一般生:45,600円(税込)
2科目(120分)×8日
960分(16時間)
塾生:25,000円(税込)
一般生:30,400円(税込)
四谷大塚
(春期講習)
4科目(50分×4コマ)×4日
800分(13時間20分)+テスト
25,850円(税込)
四谷大塚
(春期講習準備講座)
4科目(50分×4コマ)×4日
800分(13時間20分)
22,000円(税込)

新四年生が春期講習に参加する上で注意すること

新四年生が春期講習に参加する上で注意することは以下のとおりです。

新四年生の春期講習は午前のみのところが多い

「季節講習を受けるのは初めてで、春期講習の受け方もよくわからない」という家庭も多いことでしょう。

新四年生の春期講習は日数が少なく、時間もそう長くはありません
午前中だけで終わる塾がほとんどです。午後は宿題や予習、復習を進めるようにしましょう。

家庭教師の春期講習。授業を追加できるのが強み

塾ではなく家庭教師の春期講習コースを選んだ場合は、理解できない単元があるのなら授業数を追加してもらいましょう。勉強は積み重ねなので、ひとつひとつのカリキュラムをとりこぼしなく理解することが大切です。

長期休暇は復習のチャンスなので、融通のききやすい家庭教師ならではの利点を生かしてみっちり指導してもらいましょう

新四年生の春休み中には読書習慣の定着化を

机に向かって問題集を解くだけが勉強ではありません。日々の経験もまた勉強です。新四年生コースが始まると、一生懸命な親ほど、つい子供に問題集ばかり解かせてしまいます。しかし、先は長いので、子供のやりたいことをやらせてあげる時間も必要です。

四年生ぐらいになると、親の意向に反発する子供も増えてきます。親の一方通行にならないようなコミュニケーションをとっていきましょう。

なお、読書を習慣化するなら四年生のうちです。読書習慣がある子供とない子供では、国語の成績の伸びが変わってくるので、できればリビングの一角に本棚を設置し、読書と親しめる環境を作りましょう

中学受験に向けて、新五年生の春休みの過ごし方

中学受験に向けて、新五年生の春休みの過ごし方

新四年生に比べてカリキュラムが増える新五年生は、どのように春休みを過ごせばよいのでしょうか。

新五年生の春期講習って?

大手塾の新五年生の春期講習について紹介します。

新五年生 SAPIXの春期講習

算数・国語・理科・社会の4科目です。

新五年生 早稲田アカデミーの春期講習

算数・国語の2科目と、理科・社会を追加した4科目があります。

新五年生 四谷大塚の4教科講習

算数・国語・理科・社会の4科目です。

新五年生 四谷大塚のSコース生対象4教科講習

Sコース生を対象にした春期講習です。
前期四日間は算数・国語の2科目後期四日間は算数・国語・理科・社会の4科目です。

新五年生 四谷大塚 算国トレーニング講習

算数・国語の2科目です。

新五年生 四谷大塚 春期準備講座

算数・国語・理科・社会の4科目です。

塾名科目数コマ数/日数
合計時間
料金
SAPIX
(春期講習)
4科目(90分×2コマ)×5日
900分(15時間)
31,350円(税込)
早稲田アカデミー
(春期講習)
2科目(80分×2コマ)×8日
1,280分(21時間20分)
塾生:33,400円(税込)
一般生:40,400円(税込)
4科目(80分×2コマ+120分)×8日
2,240分(37時間20分)
塾生:58,400円(税込)
一般生:70,800円(税込)
四谷大塚
(4教科講習)
4科目(50分×4コマ)×4日
800分(13時間20分)+テスト
25,850円(税込)
四谷大塚
(Sコース生対象4教科講習)
4科目前期:(100分×2コマ)×4日
後期:(50分×4コマ)×4日
1,600分(26時間40分)+テスト
47,850円(税込)
四谷大塚
(算国トレーニング講習)
2科目(100分×2コマ)×4日
800分(13時間20分)
22,000円(税込)
四谷大塚
(春期準備講座)
4科目(50分×4コマ)×4日
800分(13時間20分)
22,000円(税込)

新五年生が春期講習に参加する上で注意すること

新五年生が春期講習に参加する上で、注意することは以下のとおりです。

新五年生から塾に通う子供は、家庭教師の併用も

首都圏では新四年生から塾に通うのが一般的ですが、新五年生から塾に通う子供も一定数います。そういう子供は、学力の下地がないためつまずく箇所も多く、春期講習のカリキュラムについていけないケースも多いでしょう。

しかし、五年生で一通りカリキュラムを理解しないと、六年生時にしわ寄せがいき、志望校別対策に注力できなくなります。とりあえず、春期講習でわからなかった内容は、その日のうちにわかるところまでやり込みましょう。自力で解くのは難しいと予想されるので、自習室がある場合は自習室に居残ることをおすすめします。先生に質問をしてください。

塾だけでは難しいと感じた場合は、まずは五年生の一学期だけでも、家庭教師を併用してみてはどうでしょうか。塾の補習コースを設けている家庭教師派遣センターは多いです。

宿題のやり込み具合をチェックしてみよう

新四年生に比べていきなり時間が長くなるため、どのようなスタンスで向き合うべきかわからずに、宿題だけ片付けて終わってしまう子供が続出します。宿題への姿勢もいい加減になりがちなので、保護者も子供の取り組む様子を見ておくことをおすすめします。

家庭教師で中学受験対策をしている家庭は授業数の見直しを

家庭教師サービスの春期講習コースを取っている場合は、授業を通して今まで学習してきた内容の理解度がどのくらいかをしっかりと確認しましょう。その上で、ここから一年間どれだけのカリキュラムをこなし、そのためには今の授業数で間に合うのかを相談する必要があります。

塾のカリキュラムの場合、四年生と五年生ではボリュームの差は1.5倍です。四年生からの流れで、なんとなくそのまま進めていかないよう、改めて先生とスケジュールを見直しましょう。

新五年生の春休みはメリハリをつけて過ごそう

せっかくの休みなので家族でお出かけをする家庭も多いです。一泊二日程度なら、旅行先でまで勉強をする必要はありません。その分、帰ってきたらしっかり勉強をするようにしましょう。
メリハリをつけないと、かえって子供もストレスをため込んでしまいます

中学受験に向けて、新六年生の春休みの過ごし方

中学受験に向けて、新六年生の春休みの過ごし方

受験生の春休みは、学力を固める大切な時期です。

新六年生の春期講習って?

大手塾における新六年生の春期講習について紹介します。

新六年生 SAPIXの春期講習

算数・国語・理科・社会の4科目です。

新六年生 早稲田アカデミーの春期講習

算数・国語の2科目と、理科・社会を追加した4科目があります。

新六年生 四谷大塚の4教科講習

算数・国語・理科・社会の4科目です。

新六年生 開成特別講習/新六年生 桜蔭特別講習

算数・国語・理科・社会の4科目です。

塾名科目数コマ数/日数
合計時間
料金
SAPIX
(春期講習)
4科目(80分×3コマ)×6日
1,440分(24時間)
42,350円(税込)
早稲田アカデミー
(春期講習)
2科目(90分×2コマ)×8日
1440分(24時間)
塾生:38,400円(税込)
一般生:46,200円(税込)
4科目(90分×2コマ+120分)×8日
2,400分(40時間)
塾生:64,000円(税込)
一般生:77,000円(税込)
四谷大塚
(4教科講習)
4科目(100分×4コマ)×8日
3,200分(53時間20分)+テスト
74,250円(税込)
四谷大塚
(開成特別講習/桜蔭特別講習)
4科目(100分×4コマ)×8日
3,200分(53時間20分)+テスト
74,250円(税込)

新六年生が春期講習に参加する上で注意すること

新六年生が春期講習に参加する上での注意点は以下のとおりです。

自習室のある塾なら、宿題をしてから帰宅を

6年生の春期講習は、午前から午後にかけて勉強するスタイルが大半なので、塾で昼食をとり、帰宅したら宿題と予習復習をすることになります。もし、自習室のある塾であれば、せめて宿題だけは自習室で片付けてから帰るとよいです。
もちろん、家庭のほうが集中できるのであれば、家庭でも構いません。ただ、集中力のある子供でなければなかなかこなしきれないでしょうし、子供の質問に付き合う家族の負担も大きいでしょう。

国語の宿題にはきちんと向き合おう

新六年生の春期講習で、一番差が出やすいのが、国語の宿題のやり込み具合でしょう。たいてい記述が多いため、「わからない」と読み飛ばしてろくに解かないまま提出する子供が少なからずいます。

逆に、きちんと文章を読み込み、知らない言葉は調べて理解し、記述のルールに則って自分なりに答えを書いてくる子供もいます。伸びるのは後者です。

記述問題を疎かにする子供は、最後まで国語に足を引っ張られるはめになりますので気をつけましょう。

家庭教師の春期講習コースを受けている場合は受験本番までを見据えて

春期講習のカリキュラムが終わったら、学習内容をまとめたテストを用意してもらうとよいでしょう。授業を受けているだけだと、わかった気になっていることがあります。実際、出題されて解けない問題がどのくらいあるか知っておくことが大切です。

春休みも全力で。六年生がするべきこと

春休み中に六年生がするべきことは以下のとおりです。

志望校をある程度絞り込む

大手中学受験塾は志望校別対策に力を入れています。早いうちにせめて第一志望だけは決めておく必要があるでしょう。

受験本番までの見通しを立てる

受験本番直前まで「まだなんとかなるだろう」と気を抜いている子供はたくさんいます。受験本番までになにを終わらせなければならないのか、具体的に把握する作業が必要です。塾や家庭教師の先生と相談してスケジュールを書き出して可視化しましょう。
勉強机に貼っておき、その都度遅れがないかを確認します。

算数と理科の不得意な単元を応用レベルまでやり直す

まず、春休み中には春期講習と並行して、五年生までの内容で不得意な単元を復習します。とりあえず、算数と理科をメインに据えましょう。春期講習でつまずいたところや苦手な自覚のある単元は、志望校にもよりますが応用レベルまでやり直すとよいです。

社会と国語は基本レベルでできていないところを見直しましょう。社会であれば、歴史の基本的な流れと用語、国語であれば語彙や漢字です。それらの基礎を固めた上で余力があれば、応用にも着手します。

中学受験をする子供の春休みは春期講習が軸

中学受験をする子供の春休みは春期講習が軸

中学受験をする子供の春休みの過ごし方は学年ごとに異なります。しかしひとつ共通しているのは、春期講習を軸に据えるべきという点です。

春期講習ではここまで学んだ内容を復習し、なにが不足しているのかを確認しましょう。受け身の姿勢では、成績は上がりません。宿題に丁寧に取り組むのはもちろんのこと、解けなかった問題はその日のうちにやり直し、類題を解きます。春期講習は「受けるだけで成績が上がるもの」ではありません。「自分の学びを振り返り、確かな実力を身に付けるもの」です。

取り組むカリキュラムは皆一緒なので、そこからどう一歩踏み出すかで成績の伸びは変わります。春期講習の内容を確実に理解し、苦手な部分は復習を進めるようにしましょう。

加えて、長期的なスパンで「いつ、なにを勉強するべきなのか」を考える姿勢も必要です。そうしないと、受験本番に間に合いません。塾や家庭教師と話し合い、スケジュールの見直しを行いましょう

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