子どもが中学受験をすると決めたなら、保護者には強い精神力が必要となります。思った通りに進まない受験準備、なかなか上がらない子どもの成績、周囲の保護者仲間とのズレなどなど…、中学受験の中で親が感じるストレスはかなりのものです。
親がストレスを強く感じてイライラしたり落ち込んだりしていると、その雰囲気を子どもは敏感に感じ取ります。イライラから子どもに強く当たってしまい後悔する前に、保護者ができるストレス対策を紹介します。
隠れストレスに注意! ストレスチェック!
ストレス対策の前に、保護者がストレスを自覚していない場合があります。
以下のような症状がある場合は自覚できていないだけで強いストレスを感じている可能性が高いので要注意です!
・頭痛・腹痛・下痢・嘔吐等の身体的症状を繰り返し訴える
・怒りっぽくなった(暴力的になった)
・ぼーっとすることが増えた
・感情の起伏が激しくなった
ストレスは心身に強い影響を与えます。
上記の項目に心当たりがあったら、今回紹介するストレス対策を心がけるようにしてみてください。
親のストレス対策
1.バランスの良い食事をしっかりとる
食は全ての基本です。1日3食をしっかりと摂るようにしましょう。栄養も偏らないように気をつけましょう。子どもの栄養は気にするのに、自分の摂取する栄養は気にしないという保護者は意外と多いです。
特に仕事をしている方はお昼を抜いてしまったり、おにぎりだけで済ませてしまったりと、栄養バランスを気にしない食事になりがちです。子どもと同じように、バランスのとれた食事をしっかり摂るようにしましょう。
2.睡眠を6時間以上とる
睡眠が短くなることで体内リズムが崩れてしまいます。ホルモンバランスの乱れも起きるので、体調が悪くなることもしばしばです。そうなるとストレスに弱い体になってしまいます。睡眠は90分ごとにレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返します。目覚めのリズムも90分間隔が良いと言われているので、睡眠時間は6時間か7時間30分が理想的です。
子どもの睡眠時間は9時間ほどが理想なので、子どもより1時間半ほど早く起きて朝食の支度などに費やすと良いでしょう。
3.好きなことをする
子どもができると、全ての生活が子ども中心に回るので自分の時間を取ることが難しくなります。中学受験をしていると、今まで以上に子ども中心の生活になり、自分のために時間を使えなくなる傾向にあります。
そこで、子どもが家庭教師や塾で勉強している時間を有効活用しましょう。短時間でできる趣味やショッピングを楽しむのも良いでしょう。子どもが寝たら軽くお酒を飲んで、夫婦で会話を持つのも良いでしょう。ほんの少しでも自分が楽しいと感じられる時間をとることでストレスが発散され、心に余裕が生まれます。
4.信頼できる人と話をする
中学受験が始まると、友人たちと疎遠になってしまうことがあります。自分のパートナーと色々な話をするのも大切ですが、パートナー以外の信頼できる人と話すことも重要です。特にプロ家庭教師の場合は二人三脚で中学受験を戦ってくれる非常に心強いパートナーになります。自分の心配ごとや悩みを安心して話すことができる人と会話することで、ストレスは大きく軽減されます。
塾によっては非常に親身に接してくれる先生もいるので、そういった先生がいれば頼るのも良いでしょう。公立学校の先生は中学受験の経験が無いケースもあるので、頼るのは少し難しいかもしれません。
5.子どもとのスキンシップをたくさん持つ
スキンシップはストレスを大きくやわらげる効果があります。子どもが学校へ行く時や勉強を頑張っている時に、保護者は子どもの頭を撫でたり手を握ってあげたりと、積極的にスキンシップをとるようにしましょう。
これは親のストレス対策になるばかりではなく、子どものストレス解消にも繋がります。抱きしめてあげたり、頬を撫でてあげたりするのも良いでしょう。子どもが嫌がらない範囲でスキンシップをとりましょう。
6.ネットでの情報収集をし過ぎない
人は自分が信じたい情報を集める習性があります。また、ネガティブな情報ほど集めてしまう人もよく見られます。悲観的な情報が一つでもあると、その真偽を探るために、より悲観的な情報を収集するケースも見られます。学校情報や塾・家庭教師の情報についてネガティブな情報を発信している人がいます。その方はきっと学校や塾が合わなかったのでしょう。
学校の校風に合わない子どもは残念ながらいます。塾や家庭教師にも向き不向きがあります。それは事実です。しかし、ピッタリと合う子どももいるからこそ、学校も塾も家庭教師も続いているのです。残念ながらネット上ではネガティブな情報を発信する人の方が多く、感謝の言葉をつづる人は少ないのが現状です。ネガティブな情報に引っ張られると心配ばかりが募り、ストレスが溜まってしまいます。
「そういう人もいるんだな」というくらいに考えて、選択した学校や塾、家庭教師が自分の子どもに合うかどうかをしっかりと考えれば大丈夫です!
悲観的な情報に振り回されないためにも、「情報の集めすぎ」を控えるようにしましょう。
7.軽い運動をする
軽度の運動は脳の運動を活発にし、ストレス発散に役立ちます。朝に軽いジョギングをしたり、夕食の後に散歩をしたりと、子どもと一緒に体を動かすことで自分自身も子どももストレス発散ができます。
8.子どもの成績に一喜一憂しない
模擬試験の結果に一喜一憂する保護者は非常に多くいらっしゃいます。確かに模試の結果は志望校の合否判定の目安にはなりますが、それですべてが決まるわけではありません。頑張って勉強していても当日に体調を崩していたら、模試の結果が悪くなってしまうことがあります。
反対に非常に好成績だった場合も、たまたま得意な分野が集中して出ていた可能性もあります。子どものその時の成績に一喜一憂することを止めると、精神的に楽になります。成績が下がっていても落胆することなく、「これから頑張ろう!」という気持ちで子どもと接してあげましょう。
親が落胆すると子どもは自分の能力が低いから親を悲しませていると思い、強いストレスを感じてしまいます。子どもも辛いと感じていることを忘れずに接してあげてください。
受験が終わった後の予定を立てよう!
受験が迫ると心に余裕が無くなってきてしまいます。
そんな時には「受験が終わった後の予定」を子どもと一緒に立ててみましょう。
ゴールの後のお楽しみがあれば子どもも頑張れます。
親も受験が終わった後の楽しみに思いをはせて、家族一丸となって中学受験を乗り来ましょう!